ダニ退治アイテムについて
ダニ退治アイテムには、下記の種類があります。
それぞれのアイテムの料金・手間・効果を比較してみました。
ダニ対策法 | 料金(目安) | 手間 | 効果 |
---|---|---|---|
布団の丸洗い | 掛け布団:2,500円〜7,000円 | ★★ | ★★★★★ |
天日干し | 0円 | ★★★ | ★ |
防ダニ布団 | 掛け布団:10,000円〜20,000円 | ★★★★★ | ★★★★★ |
ダニ捕りシート | 1枚:100円〜1,800円 | ★★★★★ | ★★★★ |
ダニスプレー | 600円 | ★★★★ | ★★★ |
ダニ駆除ふとん圧縮袋 | 3,500円 | ★★★★ | ★★ |
燻煙タイプのバルサン | 2,000円 | ★★ | ★★★ |
香料タイプ | 500円 | ★★★★★ | ★★ |
殺虫剤 | 800円 | ★★★ | ★★★ |
掃除機・ふとんクリーナー | 10,000円 | ★★★ | ★★★ |
布団乾燥機 | 16,000円 | ★★★ | ★★★ |
この中で一番効果があるのは、【洗濯】です。
布団を丸洗いして乾燥するだけです。
でも、これがなかなか大変なんですよね。
ダニ捕りロボ以外のダニ退治アイテムは効果ある?
ダニ退治のアイテムには、ダニ捕りロボなどのダニ捕りシート以外にも
- 布団の天日干し
- 布団の丸洗い
- 掃除機
- 殺虫剤
- 布団乾燥機
など、いくつかの方法があります。
ここで質問です。
上記のダニ退治方法の中で、効果的な方法はどれだと思いますか?
正解は、
- 布団乾燥機(条件付き)
- 殺虫剤
の2つだけです。
それ以外の方法では、ほとんどのダニが取り除けずに生き残ることになります。
それでは、一つ一つダニ退治の効果について説明していきましょう。
1,布団の天日干し
私は布団の天日干しが、ダニ退治には効果的だと思い込んでいました。
そのため定期的にベランダで布団を干して、ダニ退治をしたつもりになっていたんです。
ところが、布団の天日干しではダニは退治できません。
というのも、ダニが死滅する温度に関係しているんです。
ダニが死滅する温度というのが研究されています。
- 50℃:20〜30分分以上で死滅
- 60℃:一瞬で死滅
50℃の中でダニがいると、20分以上するとダニは死滅していきます。
また、60℃以上だと、ダニを一瞬で死滅させることができます。
しかし、布団の天日干しでは、布団が50℃以上の温度になることはほぼありません。
真夏日に天日干しをすれば、日光があたっている布団の表面だけ50℃くらいにはなります。
この場合、ダニは温度の低い「布団の中」や「布団の裏側」に逃げるので、死滅させることはできません。
ましては真夏日以外は、布団の表面でさえ50℃になることはありません。
布団の天日干しは、湿気による布団のカビは抑制しますので、カビ退治には効果があります。
2,布団の丸洗い
布団の丸洗いをすれば、
- 洗剤でダニをやっつける
- 生き残ったダニも洗い流す
と、思っていました。
ところがこれも大きな間違いでした。
実はダニって、洗剤では死しにません。
水の中でも生き残るし、洗濯機で洗っても洗い流せないんです。
ダニの足先には爪や吸盤があって、水流に流されないように繊維にしっかりとしがみつきます。
この実験は「ためしてガッテン(NHK)・今こそ!ダニ撲滅宣言」で放送されました。
ダニだらけのカーペットを洗濯機で洗っても、8割のダニが生き残っていました。
でも、布団の丸洗いはした方がいいです。
フケやアカなどダニのエサになる汚れを洗い流してくれます。
ダニのエサを洗い流すので、ダニの増殖を抑えます。
また、アレルギーの原因となる「ダニの死骸やフン」も洗い流せます。
布団の丸洗いではダニ退治はできませんが、ダニの増殖抑制やアレルギー症状の低減は期待できます。
3,掃除機
丸洗い同様に掃除機もダニ退治には、あまり効果がありません。
掃除機で1分以上吸引しても、ダニは爪で繊維にしがみついて生き残ります。
生きているダニには、効果が薄いのです。
そして、布団の丸洗い同様に、
- ダニの死骸
- ダニのフン
- フケ
- アカ
などは、取り除くことができます。
ダニ退治はできませんが、ダニの増殖抑制やアレルギー症状の低減は期待できます。
4,殺虫剤
殺虫剤は、ダニ退治の効果があります。
商品にもよりますが、分類として「第二類医薬品」となります。
第二類医薬品とは第2類医薬品とは、一般用医薬品(OTC医薬品)のうちの一つで、日常生活に支障が出るほどの副作用の恐れがある医薬品。
現在市販されている一般用医薬品のうち、大半が第2類医薬品である。〔製品例〕便秘薬の「コーラック」、胃腸薬の「正露丸」など
https://answers.ten-navi.com/dictionary/cat04/2806/
殺虫剤では、用途に応じて商品を使い分けます。
- 部屋全体を手軽に駆除する=燻煙タイプ
- 場所に合わせて駆除する=スプレータイプ
殺虫剤については、やはり少し抵抗を感じる方も多いようです。
特に小さなお子様がいるご家庭では、殺虫剤による肌刺激などの症状を心配されます。
以前私も燻煙剤タイプを使おうと思いましたが、アース製薬商品の下記注意書きやQ&Aを読んで止めました。
- 故障の原因となるので、パソコン、テレビ、ゲーム機器などにはカバーをかけてください
- アレルギー症状やかぶれなどを起こしやすい体質の人、病人、妊婦、子供は薬剤を吸い込んだり触れたりしないでください。
- 使用後は小さな虫やダニの死骸を取り除くために掃除機がけを行ってください。
またQ&Aにこんな回答がありました。
ペット(犬・猫・ハムスター・ウサギ・小鳥など)や観賞魚は部屋の外に出して、十分に換気したのち室内にもどしてください。特に観賞魚には毒性が強いので、ご注意ください。
フトンの中には効果はありません。フトンの中のダニ駆除の場合、天日干しを行い、掃除機をかけるのが効果的です。フトンに使用できる製品として、ダニ用殺虫剤では、速乾性の「ダニアース防ダニスプレー」がおすすめです。
*虫ケア用品(殺虫剤・防虫剤)のあーすれっとシリーズより引用
また回答の中で布団のダニ退治に「ダニアース防ダニスプレー」をおすすめしているので、その商品の注意書きを読んでみました。
すると、
皮膚、飲食物、食器、子供のおもちゃ、観賞魚、小鳥などのペット類、飼料、観賞植物にかからないようにすること。
- 処理後は乳幼児が薬剤をなめないように注意し、薬剤が乾くまで這わないように注意すること。また、ふとん、まくら、ぬいぐるみ、クッションについても、処理面がじゅうぶん乾いてから使用すること。
- アレルギーやかぶれなどを起こしやすい体質の人は、薬剤に触れたり、吸い込んだりしないようにすること。
という項目が目に入りました。
そんなに神経質にならなくてもいいのでしょうが、やはり薬剤を使用しているので健康面への心配はあります。
そのへんがネックになって、あまり積極的に使う気になれませんでした。
掃除も大変
部屋全体を燻煙剤でダニ退治すると、ダニの死骸を取り除く掃除もかなり大変です。
布団・ソファー・カーペット・カーテン・クッション・畳など、掃除機をかけたり洗濯しなければなりません。
そのまま放置しておくと、アレルゲンの一つであるダニの死骸を吸い込んでしまい悪影響が心配されるからです。
これらの作業を定期的に行う必要があります。
アース製薬のQ&Aによると、
【ダニは、1〜4月、11〜12月は2ヵ月に1回、5〜10月は1ヵ月に1回処理すると効果的です。】
とあります。
ダニの繁殖期は月に1回は、この作業を行うことになります。
できる人はできるのでしょうが、私にはちょっとキツいなと感じる頻度でした。
正しい使い方をして掃除もしっかりとできるならば、殺虫剤でのダニ退治は効果が期待できます。
5,布団乾燥機
布団乾燥機には、2つのタイプがあります。
- 家庭用布団乾燥機
- コインランドリーの大型布団乾燥機
布団乾燥機がダニ退治に効果がある理由は、天日干しのところで説明した
- 50℃:20〜30分分以上で死滅
- 60℃:一瞬で死滅
というダニが死滅する温度で布団を高温乾燥できるからです。
ただし、注意点がいくつかあります。
まず、家庭用布団乾燥機ですが、種類が2タイプあります。
- マットありタイプ
- マットなしタイプ
1,マットありタイプの布団乾燥機
マットありタイプは、このように温風をマットに吹き込んで布団を乾燥させるタイプです。
青いシートみたいなのがマットで、中に温風を送り込んで布団を乾燥させます。
1,マットなしイプの布団乾燥機
マットなしタイプは、ノズルから直接温風を吹き込み乾燥させるタイプです。
どっちがいいの?
どちらのタイプがダニ退治に向いているかというと、マットありのタイプです。
マットなしのタイプは、布団や毛布の表面しか高温にならないので、天日干しと同じ状態といえます。
つまり高温が苦手なダニは、温度の高くない布団内部や裏側に逃げてしまいます。
そうなるとダニ退治の効果は、あまり期待できません。
マットなしタイプでも、最近では敷布団の両面乾燥ができるタイプも登場しました。
詳しくは>>日立 HITACHI HFK-VH1000-S(プラチナ) ふとん乾燥機 アッとドライ HFKVH1000
マットありでも工夫が必要
一方でマットありタイプも、使い方を工夫うしないと効果は期待できません。
通常のマットありタイプの使用方法は下記になります。
しかしこれではマットなしと同じで、ダニが温度の低い場所へ逃げてしまいます。
そこでダニの逃げ場をなくすために、このよういマットで布団を包み込むようにします。
こうすれば、表も裏も同時に高温にできるので、布団内部まで高温にすることができます。
これならばダニの逃げ場がないですよね。
でも、困ったことに、一般的なマットあり布団乾燥機では、このように包むこむことができません。
サイズが足りないので、全体を包み込めないのです。
そこで登場したのが、「【三菱電機 MITSUBISHI】ふとん乾燥機 AD-X80-T(ダークブラウン)」です。
この商品は最初から包み込むことを前提で設計されているので、布団を包み込んで温風乾燥できます。
ネット通販では15,000円前後で販売されているので、通常の布団乾燥機より少し高めの値段です。
ダニ退治のことを考えると、この商品一択となります。
でも、ダブルのマットレスなどは、サイズが合わず使用できない場合があります。
布団のサイズによって包み込めないので、使用したい布団のサイズは要チェックです。
それとダニ対策の布団乾燥の場合あ、乾燥時間は180分(3時間)です。
時間も必要となるので、そこも注意が必要です。
あとは、殺虫剤と同じく、乾燥後のダニの死骸掃除が必要です。
ただ布団乾燥機の場合は、布団だけを掃除すればいいので楽です。
頻度は殺虫剤と同じく、ダニが増える時期は月1回は最低限でもしたいところです。
家庭用布団乾燥機は割とお手軽にできるダニ対策なので、正しいやり方で対策すれば効果も期待できておすすめです。
そしてさらに効果が期待できるのが、コインランドリーの大型乾燥機を使ったダニ対策です。
コインランドリーの大型乾燥機
コインランドリーの大型乾燥機では、約80℃前後の高温風で乾燥させます。
ダニは60℃になると一瞬で死滅するので、あっというまにダニ退治が完了します。
さらに回転させながら全体をムラなく乾燥させるので、ダニは逃げ場がありません。
【コインランドリーのデメリット】
コインランドリーへは、車を使って布団・毛布・マットなどを運び込みます。
家族分の寝具一式を持ち運びするのはかなり大変ですし、時間もかなり必要となります。
回転によりダニの死骸やフンも飛散しますが、布団の中には死骸やフンが残っています。
そのためどうしても掃除は必要となります。
ダニ対策の中でも効果は確かな方法なので、殺虫剤よりは乾燥機の方が健康面への不安は少ないです。
まとめ
ダニ対策の方法と、その効果について説明してきました。
効果があるかないかで、分けてみるとこんな感じです。
- 殺虫剤による医薬品でのダニ退治
- 寝具を包み込むタイプの家庭用乾燥機による高温でのダニ退治
- 大型乾燥機による高温でのダニ退治
- 寝具の天日干し
- 寝具の丸洗い
- 掃除機による吸引
- 一般的な家庭用布団乾燥機でのダニ退治
どのダニ退治を試してみるかの、参考にしてください。
また、私が最終的に選んだのは、ダニ捕りロボというダニ捕りシートです。
手間いらずで掃除の必要もありません。
詳しくはコチラから>>ダニ捕りロボの効果